実は多くの女性が髪の不調に悩んでいる
人には相談しづらいけれど、薄毛や抜け毛に悩む女性は大勢いるもの。特徴的なのは、30代を過ぎた頃から頭頂部や分け目の地肌が透けて見え、全体的にボリュームダウンすることが多いようです。原因の１つとして考えられるのが「頭皮の衰え」。
・加齢に伴う代謝低下 ・紫外線やエアコンなどによる乾燥 ・ストレスや冷えによる血行不良
などで頭皮が衰えると、髪の成長力を支える毛根に栄養が行き渡りにくくなります。また、出産や更年期など、「ホルモンバランスの変化」が影響を及ぼすとも考えられています。すると、髪は痩せて細くなり、1本1本のハリやコシが失われ、全体的にボリュームがダウン。痩せた髪はダメージを受けやすいため、切れ毛やパサつき、ツヤが失われるなど、様々なトラブルも起こりやすくなります。
シャンプーの時、抜け毛が増えた、細い毛が目立つような気がする・・・。それは、頭皮の衰えが始まっているサインかもしれません。女性特有の髪の不調の原因を知り、頭皮を活性化するケアにシフトすることが肝心です！
頭皮の衰えがもたらす髪の変化
●ハリやコシが失われる
以前に比べてスタイリングが決まらない、ペタっとしてしまう。それは髪が痩せて細くなっているサインかも。
●ツヤがなく毛先がパサつく
痩せて細くなった髪は、もろく傷つきやすい状態に。ダメージヘアの修復には、土台となる頭皮ケアも必要不可欠。
●ボリュームダウンした印象
全体の本数はさほど変わらないが、1本1本の髪が痩せて細くなり、ハリやコシがなくなるケースと、更年期などホルモンバランスの乱れに伴って、抜け毛が増え、本数そのものが少なくなるケースがあります。いずれの場合も重要なのは「頭皮の健康状態」。いきいきとした髪を育むためには、土台を再生することが不可欠。
●フケ、かゆみが気になる
毎日シャンプーしているのにフケやかゆみが気になる場合は、頭皮が乾燥している可能性大。肌と同様、保湿がカギ。
男性と女性では原因が異なる
男性の薄毛は、「男性ホルモンの悪影響で発毛信号が弱まる」ことが主な原因と考えられています。一方、女性の場合は男性とは異なり、まず考えられるのは「頭皮の血行不良」。加齢による血管の衰え、ストレスによる血管収縮などで血液のめぐりが滞ると、毛根への栄養補給が十分に行われなくなるといわれています。また、自覚はなくとも「頭皮が乾燥」している場合も。紫外線やエアコンよる外的ストレスのほか、血行不良や代謝低下によって、女性の頭皮は潤いが不足しがちなのです。
【女性の場合】
・頭頂部や分け目に薄い毛が交じり、全体的にボリュームダウン
・代謝低下、乾燥、血行不良による頭皮の衰えが主な原因
・妊娠＆出産、更年期にはホルモンバランスが影響することも
【男性の場合】
・額の生え際が後退、頭頂部も薄くなる。遺伝の場合も多い
・皮脂の過剰分泌で毛穴が詰まる
・男性ホルモンの悪影響で発毛を促す信号が弱まってしまう
【1．過度なダイエット】
毛髪の主成分は、ケラチンというタンパク質です。丈夫な毛髪を育てるには、このタンパク質の摂取が重要な役割を担っています。極端な食事制限によるダイエットは、健康を維持するために必要なタンパク質の摂取量が低下し、髪と頭皮に栄養が届かず、全体的な薄毛につながります。バランスの良い食事を心がけ、過度なダイエットを行わないこと。当然のことですが、健康な頭皮から健康な髪が生まれます。
【2．血行不良】
喫煙は血行不良を招き、毛髪に悪影響を及ぼすと言われています。タバコを吸うとニコチンが体内に取り込まれ、その作用で毛細血管が収縮します。これにより身体の血流が悪くなり、皮膚の温度を低下させるのです。頭皮は、喫煙後の数分で1～3℃も表面温度が低下します。毛細血管の収縮は、毛根への血流量も減らすので、血液は毛根へ充分な栄養を届けられなくなります。
タバコ以外にも、夜更かしや運動不足も血行不良を招く原因となります。規則正しい生活を心がけ、毛母細胞も生まれ変わる時間帯（22:00～翌2:00）には就寝するようにしましょう。頭皮マッサージ・ヘッドスパもおすすめ。
【3．ヘアスタイリング剤の使いすぎ】
ヘアスタイルに気を遣う人ほど、スプレー、ムースなどのヘアスタイリング剤を使いすぎる傾向があります。その結果、ヘアスタイリング剤が頭皮に刺激を与えたり、洗い流しきれないヘアスタイリング剤が、炎症を引き起こす原因になったり…。適量を守り、髪や頭皮に残らないよう、よく洗い流してください。
【4．出産後】
出産後は、女性ホルモンのバランスが乱れ、身体に変調をきたします。抜け毛の症状もそのひとつ。一般的に、出産後、3ヶ月くらいから抜け毛が気になってくる方が多いようです。この症状は一時的なもので、ホルモンバランスが整えば、抜け毛も解消されます。
